ぼやきブログ

エンゼルケアの必要性

投稿日:

こんにちはタクヤです。

先日とある患者さんが亡くなりました。

 

患者さんが亡くなることは看護師をやっているのだからそんなに珍しいことではないのですが、実はこの患者さん、私が働き始めて初めて入院をメインでとらせていただいた患者さんでした。

 

入院当初

病気は癌、初めてお会いしたときはパッと見てどこが悪いのか分からないような元気な人というイメージでした。

 

実際当時はほとんど症状も無く、本人自身まさか自分が癌になるなんて思ってもみなかったということを言っていたのを覚えています。

 

治療は腫瘍の摘出術から始まりましたが、取りきれず転移が見つかったということで放射線治療に移行し、それから長期療養を強いられました。

 

しばらくして一旦退院したのですが、1か月ほどして再入院、治療のかいもむなしく腫瘍はどんどん大きくなっており、もはや手の打ちようがないような状態になっていました。

 

その後腫瘍は破裂し、その部分から感染しないよう毎日看護師が破裂した腫瘍部を洗浄する日々で、私も何度も対応しました。

 

それでも腫瘍の拡大はもちろん止まらず、最終的には握りこぶし程度にまで広がりました。

 

そんな状態になりながらも、その患者さんはほとんど弱音を吐かず、寝てばかりだと体が弱ると毎日病棟内を散歩していました。

ご家族も非常に協力的で、始めは無理だ無理だと言っていた腫瘍部の処置も手伝ってくれるようになり、毎日仕事の前後に病院に来られていました。

 

そんな日々が続き、先月療養専門の病棟に転棟していきました。

 

そして先日私が夜勤で出勤したとき、同僚の看護師さんから

 

「○○さん、今朝亡くなったんだって」

 

と聞かされたのです。

 

正直確かに悪い状態だったのですが、私の病棟にいたときはまだ歩けてもいたしご飯もなんとか口から食べることができていたので、まさかそんなに早くと非常にショックでした。

 

エンゼルケアの必要性

電子カルテで経過を見ると、癌は脳にまで転移し、ここ数日で一気に状態が悪化したとのことでした。

 

直近の腫瘍部は私が知ってた頃より更に大きくなっていました。

しかし、そのあとエンゼルケアにて、このままだとあまりにも不憫だということで、外科医に協力を貰い、腫瘍部の摘出と皮膚の移植を行ったとのことで、その後エンゼルメイクもし、最後のお写真には、本当に初めにお会いした時のようなキレイな姿の患者さんが写っていました。

 

 

ご家族も非常に喜んだでいたとのことで、最期は私の病棟の看護師もみんな集まりお見送りをし、

ご家族は涙を流しながら

 

「ここの看護師さんにみてもらえて、本当に幸せだっと思います。」

 

と言い、深々と頭を下げながらお別れをしたそうです。

 

私の病院はエンゼルケアにかなり力を入れているので、ここまでできる病院で働けていることを誇らしく思えた瞬間でした。

 

きっと患者さん本人も、ご家族も、きっと少なからずの救いになったのではないでしょうか。

大切な人を亡くした人にとって、エンゼルケアの必要性を強く感じることとなりました。

今回の件で・・・

私はその瞬間には立ち会うことができませんでしたが、初めて入院を取り、その経過のほとんどを知っていた私にとって、今回のことは考えさせられることだらけのことでした。

 

多くの看護師さんの中の一人、しかも新米でできたことなんてほとんど何もなかったかもしれませんが、やってきたことだ正しかったのか間違っていたのかの答えは、旦那さんの言葉にあるんだと思います。

 

看護師ってすげぇツラいことも多いけど、それでもやっぱり最高な仕事だと感じます。

 

ご冥福を心よりお祈りします。

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執筆者:


  1. 奥村 祐太 より:

    お久しぶりです!看護師を目指してブログを書いているおくそんです。

    今回の記事を読んで、先日亡くなった父の事を思ったのでコメントさせていただきます( ゚Д゚) 私の父は舌ガン⇒リンパ転移のため放射線⇒抗がん剤⇒自宅療養といった流れで、10か月近く家で過ごし家で亡くなりました。

    首のところの腫瘍も大きくなり、母の話では「なんか窪んでいて血管が見えている」ということで(>_<)素人の私にはいまいち想像もままならなかったですが、実際に見て驚愕しました。
    まぁ当然「あんた看護師になるんだったらそれじゃダメでしょ」と言われましたが( ;∀;)

    エンゼルケア、とても良いですね!お疲れ様でした!

    • takuya より:

      お久しぶりです、コメントありがとうございます。
      お父様の件、ブログで拝見させていただきました。まだお若いのに、本当に残念でした。
      ただ、安心できるご自宅で、ご家族に囲まれて最期を迎えられたことは、きっとお父様にとって救いになったのかと思います。
      看護師になって、人の死というものが思っていた以上に近いものになって、日々考えさせられることだらけです。亡くなった患者さんやご家族の方々から多くのものを学ばせてもらっています。
      そんな瞬間に立ち会え、本人やご家族の支えになることができる看護師という職業は、本当に素晴らしいものだと思っています(ツラいことも多いですが)。
      おくそんさんが一日でも早く、そんな看護師の一員になってくれる日を心待ちにしています。

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