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こんばんわタクヤです。
ちまたはゴールデンウィーク真っ只中ですね!天気もいいし旅行するには最高の天気が続いております!
え?私ですか?
仕事ですがなにか?。゚(*´□`)゚。 。
そもそも看護師してて平日休みなのにわざわざ連休の激混みの中をかき分けて旅行に行くなんてナンセンスなのです。
(とか言ってこっそり先日の2連休でアウトレット行ってきたのは内緒です。)
ということで今日は仕事でして、題名にもある通り本日はギラン・バレー症候群の患者さんが入院してきました。
みなさんはギラン・バレー症候群ってご存知ですか?看護師の人でも国家試験の勉強の時にしか聞いたことないってっ人も多いのではないでしょうか。
ギラン・バレー症候群は難病(難治性疾患克服研究事業)の一つで、頻度は10万人に1人とされています。
どんな病気かはあとで説明させてもらいますが、今日はそんなギラン・バレー症候群の患者さんの入院でして、そのとき私が思ったのが・・・
「ギラン・バレー多くない?」
ってことです。
私が今の病院に入ってまだ1年ちょっとですが、ギラン・バレーの患者さんをこれまで10人以上見てきました。
我が県の人口は100万人にも満たない地方県なのに、明らかに多い!!
しかも10万人に1人ってすでにギラン・バレーを患っている人を含めての数ですからね!?
この10人以上ってのはみなさん今年病気にかかって初めて病院にかかっている人ですよ?
うちの県ギラン・バレー流行してんの?ってくらいの数です。
ギラン・バレー症候群って?
前置きが長くなりましたが、ギラン・バレー症候群について説明したいと思います。
前にも言ったことがありますが、詳細なことを知りたければグーグル先生に聞くことをオススメします、これはあくまで
脳の容量の少ない管理人がなるべく少ない容量でギラン・バレーを理解しようとしたらこんな感じです!
ってことを書くだけなのでそこはあしからず!!
病理
神経が障害されることで様々な症状を起こす自己免疫疾患です。
自己免疫疾患っていうのは簡単にいうと自分の身体の中の免疫が自分の身体に都合の悪い問題を起こす病気のことで、代表的なもので言うと花粉症です。
花粉症は、身体の中に入ってきた花粉を免疫が身体の外に出そうとするので涙が出たり鼻水が出たりしますよね。つまりはそういうことです。(正しく言うと花粉症と自己免疫疾患は違うものとされるみたいですが、今回はあくまで理解しやすい例えとして紹介しました。)
神経の組織の一部はカンピロバクターと呼ばれる感染菌の一部と構造が似ているらしく、身体の免疫が菌と間違って神経を攻撃してしまうことで神経障害を起こすものとされています。
なのでまずギランバレー症候群の患者さんは、先に感染症を起こしており、それの免疫が働くことで続発的にギラン・バレー症候群を発症するケースが約70%を占めるそうです。
ただし残りの30%は先に感染症を起こしていないケースのため、一概に感染症にかかることが免疫が神経へ攻撃するきっかけになるとも限らないよう。。。うーん難しい(·︿· `)
症状
神経が障害されることで様々な症状を起こします。
通常は運動神経から障害されることが多く
・四肢のしびれ、感覚の異常、麻痺
などが起こります。
たちが悪いと、脳神経が侵されて、
・声が出しにくくなる(構音障害)
・飲み込みがうまくできなくなる(嚥下障害)
・呼吸不全になる(呼吸筋麻痺)
となることもあり、さらに悪いと自律神経が侵され
・血圧の異常
・脈の異常
・体温の異常
なども伴う場合があります。呼吸筋の麻痺や自律神経症状が起こると命にもかかわり予後も悪くなるため積極的な治療が必要になります。
治療
治療は主に2種類あります。
①大量グロブリン療法
初期段階において優先的に選択されるのがこの大量グロブリン療法です。
他の人の献血から集めた大量の免疫を静脈注射します。
作用機序は難しいので書きませんが、簡単に説明すると
免疫をいっぱい入れることで神経を攻撃する免疫を薄めたり、また神経を攻撃する免疫の生成自体も抑えることができるので、結果症状が抑えられるというものです。
実際にうちでもこの治療よくやっています。
大量グロブリンというだけあってホントに大量です。
なんでも1クールの治療に用いられる免疫の量は人間約1000人分の輸血を使用するらしく、点滴の準備がホントにめんどくさいったりゃありゃしません(ノД`。)。
治療1クールでかかる費用はなんと200万円!!
準備の途中でぽろっと落としたら、、、、毎回ビクビクしながらミキシングしております。。。
②血漿交換療法
重症ですぐにでも症状を抑える必要がある場合はこの血漿交換が行われます。
そもそもの免疫のある血漿を根こそぎ交換してしまおうというものです。体内の血液を体外に一度出し、血漿を除去するフィルターを通して新しい血漿と混ぜて体内に戻す治療です。
患者さんへの負担や副作用のリスクも高いため、うちに入院していた患者さんでこちらの治療をされている方はいませんでした。
予後
症状は3~4週間でピークに達し、その後は停止して回復する場合が多いそうです。
重症の場合には死亡したり、また10~20%の患者さんは後遺症が残りますが、一度発症すると再発はみられません。
なんでギラン・バレー症候群が多いのか
ここからは完全に私の偏見的な考えであるということを理解したうえで読んでください。
上記で述べたように、ギラン・バレー症候群の症状は神経症状であればどんな症状でも起こりうる病気です。
なので、神経症状が主訴の患者さんで、原因が分からない、となるとギラン・バレー症候群で説明がついてしまうのが理由なのではないでしょうか。(実際には髄液検査にてタンパク細胞解離が認められるなどの所見もあるので単に症状だけで診断してるはずは無いとは思いますが。。。)
しかも、ギラン・バレー症候群の治療で行われる大量グロブリン療法はめちゃめちゃお金がかかります。
つまりは病院が儲かる治療な訳です。
決してうちの神経内科医や病院自体をディスっているわけではありません。実際にその治療で元気になった患者さんもいますし!
ただ、なんとなく、私の言いたいこと、分かってくれるでしょうか?
もしこれが事実なら、私は病院のやばい闇の部分に触れているのかもしれません。。。。ドラマの見すぎですかね、、、?
(ピンポ~ン)
おや?こんな時間に誰だろう・・・・・
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こんにちは。私も看護師をしており、自分自身がギランバレー症候群になりました。以前よりブログを拝見してましたが、今回ギランバレー症候群の話がかいてあり縁を感じ応援をこめて書き込みさせてもらいました。私はギランバレー症候群になったときのことを少しでも伝えれたらとホームページを立ち上げて少しずつ更新してます。楽しいブログ楽しみにしています。
ご返信ありがとうございます。
まさかのご自身がギランバレーになった方からお返事をいただけるとは思いませんでしたし、応援の言葉はとてもうれしく思います。
現在はもう軽快されているのでしょうか、きっと発病当時は大変だったと思います。よろしければ蛍様のホームページを教えてもらえたら、このブログで紹介させていただきたいと思っています。
ぜひよろしくお願いします。
丁寧なお返事ありがとうございます。まだ4/20に開始したばかりの日の浅いホームページです。紹介なんて、とんでもない(汗)よければ覗くだけ覗いてもらえたら。ギランバレー症候群になった患者側の目線になります。
私もギランバレー 症候群です。痙攣と麻痺で救急車で運ばれて過換気と診断されて、安定剤入りの点滴されて帰されました…笑
おかしいと感じ違う病院で検査を重ねてギランバレーと診断。呼吸器まで神経障害がいかなかったからまだ良かったものの、過換気と診断した救急外来の医師には文句の1つも言いたいところです笑