認定看護師制度廃止へ、今後は特定看護師の確保へ推進っていうけど現状厳しく無い?

こんにちわタクヤです。@f_c_t77

 

タイトルの通り、現行の認定看護師の教育制度が2026年をもって終了する事を日本看護協会が発表しましたね。

「画像引用:https://www.kango-roo.com/sn/a/view/5913」

 

ちょっと今更って話でもあるんですが、なにぶんしばらくブログから離れていたもので、書きたい記事は腐る程あるのです。そしてその鮮度はそんなに高くないものもあるのは許してください。

 

 

看護師として働く多くの人たちの中には、看護師としての専門性を高めようと将来認定看護師を目指していた方も多かったのではないでしょうか。

特に男性看護師は管理職を目指す人より専門職を目指す看護師が圧倒的に多いので、これにガッカリした男性看護師は少なくないと思います。

 

なにせ私もその一人ですから(つД`)ノ‼️

 

ただし、単に認定看護師が無くなる訳ではなく、あくまで再構築という事なので、今後どうなっていくか期待して今は自分のできる事をやっていくしかないってのが実情でしょうか。

 

今後のイメージとしては、認定看護師教育の中で特定行為の研修を包括していくみたいな流れになるみたいなので、より専門性の高い認定看護師制度になって行くのではないかなぁと感じています。

今は特定看護師は増やして行きたいから認定看護師制度は一旦廃止の流れに持って行って、見直しが終わるまで専門性を求める看護師は特定看護の方に進めさせようって意図を感じます。

 

特定看護師を増やす目的とは

特定看護師という言葉はここ数年で認知が広がってきたかと思いますが、一応言っておきますと「特定看護師」というのは正式な資格の名称などではなく、あくまで特定行為に係る看護師の研修制度を受け、医師の指示のもとで21分野38項目の特定行為を行うことが許された看護師を指すあて名の様なものです。

ちなみに特定行為を以下の様なものです。

 

〜特定行為に係る看護師の研修制度〜

特定行為区分の名称

特定行為

呼吸器(気道確保に係るもの)関連

経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整

呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連

侵襲的陽圧換気の設定の変更

非侵襲的陽圧換気の設定の変更

人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整

人工呼吸器からの離脱

呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連

気管カニューレの交換

循環器関連

一時的ペースメーカの操作及び管理

一時的ペースメーカリードの抜去

経皮的心肺補助装置の操作及び管理

大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整

のう ドレーン管理関連

のう ドレーンの抜去

胸腔ドレーン管理関連

低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更

胸腔ドレーンの抜去

腹腔ドレーン管理関連

腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された 穿せん 刺針の抜針を含む。)

ろう孔管理関連

胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換

膀胱ろうカテーテルの交換

栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連

中心静脈カテーテルの抜去

栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連

末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入

創傷管理関連

じょく そう 又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去

創傷に対する陰圧閉鎖療法

創部ドレーン管理関連

創部ドレーンの抜去

動脈血液ガス分析関連

直接動脈 穿せん 刺法による採血

とう 骨動脈ラインの確保

透析管理関連

急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析 過器の操作及び管理

栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連

持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整

脱水症状に対する輸液による補正

感染に係る薬剤投与関連

感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与

血糖コントロールに係る薬剤投与関連

インスリンの投与量の調整

術後 とう 痛管理関連

硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整

循環動態に係る薬剤投与関連

持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整

持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整

持続点滴中の降圧剤の投与量の調整

持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整

持続点滴中の利尿剤の投与量の調整

精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

抗けいれん剤の臨時の投与

抗精神病薬の臨時の投与

抗不安薬の臨時の投与

皮膚損傷に係る薬剤投与関連

抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整

 

日本看護協会さんは特定看護師を増やして行く目的として在宅でも専門的な行為ができる看護師を作って行く事をあげていますので、これはやはり地域医療の推進が第一の目的なのだと感じます。

 

ただし厚生労働省の思惑とは裏腹に人数が増えていないのが現状の様で、2017年末の時点で研修の修了者は800人弱と、制度が開始されて約3年、年間で200人ほどしか増えていなみたいです。

しかもそのほとんどは大手の病院で勤務する看護師です。

 

厚生労働省の目標としてはなんと2025年に10万人を目指すっていうんです。この数字を聞いたときの日本看護協会の人は

 

ってなったでしょうね。

 

だって10年で10万人ってことは1年で1万人ですからね、あと7年で99200人ですよ。今の看護師が全体で100万人だから10人に1人は特定看護師にならないといけないわけです。

ちょっと現実的とは思えませんよね。

 

なぜ特定看護師が増えないのか

特定看護師が増えない理由をいろんな文献探してみたんですけど以下の様な理由が挙げられていました。

 

・研修の受講に数十万円かかる。

・特定看護師になっても報酬が増える訳じゃない。

・責任の所在が不明瞭。

 

まず何よりお金がかかるってことです。研修の受講には約50万円ほどかかります。認定看護師制度よりは費用も研修や座学の期間も短いらしいですが、それでも結構な値段です。

 

研修は基本的に土日祝日で行なわれ、期間は研修にもよって異なるが5〜22日もかかるとのことです。看護師は不定休である事を考えれば職場の了解をとってシフトの調整も必要ですし、数カ月間休みを返上して研修を受けに行かなければいけません。

これってかなりハードル高いですし、意識高い系ナースじゃないとやっていけ無さそうに感じますよね。

 

大手の病院なら研修の費用も負担してくれるところもある様ですが、個人病院や訪問看護ステーションなど地域医療を支えるべき医療機関では費用負担が無いのが現状です。

 

そしてそこまで頑張って研修を受けても国からの看護報酬が上がる訳ではありません。

 

給料に反映されるかどうかは職場次第になるっていうんだからそりゃあ大手の病院の看護師くらいしかやる気起こりませんよね。

 

さらには責任の所在についてですけど、そもそも医師からの指示の元で特定行為を行って、万が一のことが起きた時の責任はどこに行くのかってことです。

 

医師からしたら、看護師に任せるけど何かミスされたら医師の責任にされるくらいなら自分でするよってなるでしょうし、看護師からしたら特定行為を行って何かあったら責任は看護師ってなればかなりリスキーですよね。

 

医師不足の場所や在宅医療においてはメリットもあるでしょうが、ある程度医師や看護師の揃った病院ではあまり看護師が特定行為を行うメリットはない様に感じます。

 

まとめ

まとめると、特定看護師が増えない理由としては国からの援助も無く、費用も時間もかかるのに責任の所在も明瞭な現状では個人の看護師としても医療機関としてもデメリットの方が多いからでは無いかと考えます。

 

本来の特定看護師の存在意義としては大手の総合病院では無く地域で働く看護師こそ必要な研修であるにも関わらず、制度と目標だけ立ち上げて援助は行わない国の方針が全くもってお粗末な様に感じます。

専門性を高めてキャリアを気付きたい人にとってはメリットもあるかもしれませんが、現状のままでは目標の10万人には遠く及ばないまま2025年を迎える可能性が高い様に思います。

 

今後の国の対応に期待するしかなさそうですね。

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