看護師キャリアの形成、年収アップの方法

看護師として更なるキャリアアップを目指したり、活躍の場を広げ年収を上げるためのキャリア形成の提案をします。

 

看護師というものは本当に多様性のあるやりがいのある仕事です。若いうちから自分が進むべき道、進みたい道というものを考えることが本当に大切なことです。

 

看護師として同じ病院で働き続けることも年収アップには繋がりますが、ただ淡々と年数を積み上げても頭打ちになることは間違いありません。

 

自分の専門性を磨き、自分自身の看護師としての価値を高めることが年収アップには大切なことなのです。

単に年収アップだけでなく、看護師にはこんな道があるんだと新しい発見になればと思います。

 

認定看護師

 

仕事の概要

主に病院において臨床実践の専門家として働き、その役割は実践、指導、相談の 3 つ。

 

働き方の詳細

以下の 21 分野の専門領域がある。

救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中治療ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸疾患看護、慢性心不全看護

具体的な働き方としては、一般看護師と同じ勤務体系の中で、自分が最適なケアを実践することが求められる。感染管理などでは看護部に自分の机をもって、日勤勤務のみで PHS にてコンサルテーションを受ける体制を整えている病院もある。また皮膚・排泄ケア看護やがん化学療法看護は、診療報酬として認められているので、自分で外来も持つことで給料にも反映されます。

給料体系は、基本給が 1 万円程度上がることが多く、院外におけるセミナーや執筆などで副収入を得ることもできます。本来の目的とは異なるが、看護師⻑として管理職になる場合もあります。

 

キャリア形成

専門領域の選択を早めに決めることが必要で、看護師免許取得後、実務研修が通算 5 年以上、そのうち 3 年以上は認定看護分野の実務研修となります。

入試は、主に書類審査、専門試験、小論文、面接です。

一般的なキャリアルートとしては、臨床 2〜3 年目で認定看護師という目標を設定して、さらに専門領域となる場所で 3 年間働きながら、認定看護師教育課程の入試に備えることが多いようです。

認定看護師の後は、さらなる高みを目指して専門看護師過程や大学院へ進学する人材もいます。今後は、特定行為研修と統合される予定であり、次の 2〜3 年はシステムが完成するまで少し不安定になることが予想されます。

 

専門看護師

仕事の概要

病院内・病院外において働き方は様々であり、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究という6つの役割がある。また大学にて教員として働くこともできます。

 

働き方の詳細

以下の 13 個の専門領域があります。

がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護

具体的な働き方としては、一般看護師と同じ勤務体系で、週もしくは月に数回程度、専門看護師として組織内で活動を行っている人が多いです。

 

ただし、働き方や専念できる活動時間をどの程度得られるかは、病院のマネジメント体制に大きく左右されることが多いのが現状であります。日々の臨床現場で、戦略を練って役割を拡大していくのかというリーダーシップスキルも重要になります。

給料は、専門看護師だからというよりは、大学院修了者としての昇給、勤務年数などにより役職が昇格するで、基本給料が 1 万円弱あがることが多いようです。大学教員になると年収は少し下がるが、平日日勤となり夏休みや正月休みもフレキシブルにとれるようになるが、大学で異なります。

 

キャリア形成

専門領域の選択は、早めに決めることが必要であります。

資格取得には、実務経験が通算 5 年以上あり、そのうち 3 年間以上は専門看護分野の実務経験が必要となります。

 

それぞれの領域で認定された大学院に進学し、看護系大学院修士課程修了者で所定の単位を取ることが必要になります。

一般的なキャリアルートとしては、臨床 2〜3 年目で専門看護師という目標を設定して、さらに専門領域となる場所で 3 年間働きつつ、専門看護師教育課程の大学院入試に備えます。

 

大学院に進学する場合には、所属病院の休職制度を活用したり、一度退職することがほとんどです。最近では、社会人入学への理解も進み、⻑期履修制度(2 年を 3 年で単位取得するなど)や、夜間に開講してくれる大学院も多くなり、仕事と学問の両立も可能にできるようになってきました。

 

ただし、この場合であっても、臨地実習の時には休職する人も多い。大学院進学中は夜勤バイトにて生活費を稼ぎつつ、さまざまな奨学金を活用しながら生計を立てることも頑張ればできます。

入試は、主に書類審査、英語、専門試験、小論文、面接であり、大学院は事前に担当教授にアポイントメントを取り、事前面談することが求められます。

 

専門看護師が診療報酬として認められ、また病院内において地位を確立するためには、客観的なエビデンスを社会に対して示す責任があります。さらに専門看護師を活かすことができるシステムを構築していくことが、今度の課題です。

 

診療看護師(仮称)

仕事の概要

諸外国の Nurse Practitioner に当たる職種です。

諸外国では、一定の診断や治療を独立して行うことができますが、日本では現行法の中で、医師の包括指示という解釈で、特定行為や特定行為以外の診療の補助行為を行いながら、医師と看護師の中間的な立場としての役割を担います。

 

NP に必要な能力として、以下の7つが定められています。

1)包括的健康アセスメント能力、2)医療処置管理の実践能力、3)熟練した看護の実践能力、4)看護管理能力、5)チームワーク・協働能力、6)医療保健福祉の活用・開発能力、7)倫理的意思決定能力

 

働き方の詳細

専門領域としては、クリティカルケア分野とプライマリーケア分野があります。

具体的な働き方として、勤務は平日日勤勤務の施設が多いですが、診療部に所属している場合は医師と同様に当直を行う場合や、休日オンコール体制をとっている施設もあります。

 

活動の場は、一般病院や在宅診療所、老健施設など多岐に渡ります。一般病院における所属は、診療部に所属する場合と看護部に所属する場合がありますが、いずれも組織横断的に活動している者が多いようです。

給料体系は、月3〜6万の手当てがつく施設もあるが、夜勤手当がない場合も多く、実質の手取りは微減となる。

キャリア形成

日本 NP 教育大学院協議会が認める大学院の NP 教育課程を修了し、同協議会が実施する NP 資格認定試験に合格することが必要になります。

 

大学院の履修資格として看護職経験(常勤)が5年以上あることが求められますが、実務経験の分野はあまり問われません。

一般的なキャリアルートとしては、臨床 5〜10 年目で診療看護師という目標を設定して、NP 教育課程の大学院入試に備えます。

 

大学院は、全日制と、夜間・週末にカリキュラムを設定している学校があります。後者の場合も、2 年次の臨床実習中は休職することが前提となります。

 

在学中の学費に関しては、所属する病院が負担してくれることもあるが、各種奨学金や教育訓練給付金を活用しながら、自費で通う学生がほとんどです。

入試は、主に書類審査、筆記試験、面接試験で、小論がある場合もあります。事前に担当教授に会い、キャリアを相談することが望ましいです。

現在は、診療看護師に関するシステムが整備中であり、診療能力とともに自分で積極的にシステムを作っていくリーダーシップが期待されます。

 

周麻酔期看護師

仕事の概要

主に病院内で、麻酔前から周手術期に関わる管理を行い、術中の麻酔管理から術後管理も専門とします。

現在日本では「周麻酔期看護師」という名称で、医師の包括指示という解釈のもと、大学院修士課程を修了した麻酔看護師が活躍しています。

 

看護学の他、生理学や薬理学の知識を背景に周麻酔期全般の業務を担います。

 

働き方の概要

海外における専門領域は、手術室を軸とする麻酔管理と外来におけるペインコントロールに大別されます。

一方、日本では、麻酔科専門医の直接指示の基で術中の麻酔管理を行う他、麻酔科外来での術前診察や術後の病棟ラウンドによる疼痛管理も担っています。一部の施設では、無痛分娩の疼痛管理や病棟看護師の鎮静管理の教育なども行っています。

具体的な働き方としては、麻酔科に所属する場合と看護部に所属して麻酔科に出向する場合に大別され、主には平日の日勤勤務となります。

 

手術麻酔に関しては、保助看法と施設ごとのルールに基づいて、合併症の少ない患者に対して麻酔を実施しており、麻酔科専門医の直接指示の基で麻酔導入や人工気道の挿入、麻酔器の設定変更、麻酔薬の投与量の調節なども行います。

給料としては、数万円程度の手当がある施設もありますが、まだ新しい領域であり病院によって様々である。現在、聖路加国際病院と横浜市立大学附属病院、横浜市立大学市⺠総合医療センター、信州大学医学部附属病院、近畿大学医学部付属病院の 5 施設が麻酔看護師を採用しています。

 

キャリア形成

入学時点で 3 年以上の手術室または集中治療室での勤務経験を求める大学もありますが、教育機関により様々です。

一般的なキャリアルートとしては、臨床 3〜5 年目で麻酔看護師という目標を設定して、麻酔看護師教育課程の大学院入試に備えます。大学院へは病院を休職または退職して、自費で通うことがほとんどです。

入試は、主に書類審査、英語、専門試験、小論文、面接であり、事前に担当教授に会ってキャリアを相談することが望ましいです。

麻酔看護師は世界的には標準的な選択肢ですが、日本ではまだ新しい制度であり、今度の動向に注目する必要があります。

 

看護系技官

仕事の概要

主に厚生労働省にて医療政策の立案や施行、評価に関わります。看護行政等の業務に従事して、地方厚生局等に出向することもあります。

働き方の詳細

専門領域は特になく、自己の経験を行政側が判断して、担当科に配属されます。官僚独特のローテーションによるキャリアップが主流であり、突然専門と異なる領域に転属されます。

具体的な働き方としては、霞が関にある厚生労働省や文部科学省で看護系技官という国家公務員の専門職となります。またキャリア形成のために、地方の厚生局に転勤となるルートが主流です。

配属される課は多岐に渡り、最近では社会的なニーズの拡大に伴い、障害者福祉や介護保険に配属される人材が増えています。看護系国会議員と協働して、日本の医療・保健・福祉制度を理想に近づける醍醐味がありますが、一方で霞が関特有のヒエラルキーに圧倒されることもあります。

給料としては、看護師よりも少し良い年収ですが、国家公務員という福利厚生が大きなメリットと言われています。仕事はかなり大変であるが、自分の作った制度や政策が実際に施行されることは何にも代えがたいものです。

キャリア形成

専門領域の選択を行う必要はありませんが、保健師または助産師免許が原則として必須であり、看護系大学院修了者が優先されます。看護に関する業務(修士課程の期間を含む)経験を 7 年以上有する者を対象として採用します。

入試は、小論文「業務経験を踏まえ厚生労働省で取り組みたいこと」(800 文字程度)、推薦状2 通(1 通は所属⻑または担当教授等の推薦状とする)、面接です。

 

一般的な出願書類である履歴書、卒業証明書及び修了証明書、看護師等免許証(A4 版に縮小)の提出が必要であり、11 月上旬締め切りで、12 月上旬に選考(集団面接有り)となります。

 

なお、看護に関する業務が 7 年に満たなかった大学院生は、採用された後に中核市の保健所に配属され、7 年になった際に本省勤務となっていました。

日本の医療や看護を大きく変えたいと考える人には、強く勧めたいキャリアです。

 

地方自治体(都道府県、政令市、中核市、市町村)

仕事の概要

主に都道府県や市町村で働く看護師・保健師であり、地方公務員として保健業務全般を担当します。

働き方の詳細

専門領域は特になく、都道府県であれば保健所、児童相談所、福祉事務所、県庁に配属されます。市町村であれば、市町村保健センターや役場に配属されて、検診事業や健康相談を行います。

保健師免許が優先され、各自治体によって採用基準が大きく異なります。

具体的な働き方としては、地方公務員に準じて平日の日勤となります。キャリアップのために、様々な部署をローテーションする必要があり、部署によって仕事量は変化しますが、病院と比べると育休や季節休みなどは比較的とりやすいようです。

 

給料は地方公務員に準ずる。嘱託としての契約になると、看護師と比較すると年収は減りますが、正規の採用になると課⻑や部⻑というポジションがあり、年功序列で役職がつくと給料が段階的に上がります。ただし、地方自治体によって給料が大きく異なります。

 

キャリア形成

専門領域の選択を行う必要はありませんが、競争倍率が高いので、かなりしっかりとした公務員試験対策が必要です。1年以上かけて対策を行うことが望ましいです。新卒または臨床経験3〜5 年以上を求められることが多いようです。

採用は公務員試験であり、自治体によって異なります。

特に年齢制限がある自治体と年齢制限がない自治体があるので注意を要します。

具体的には、東京都の場合は年齢制限があり、「昭和 54 年 4月 2 日から平成 9 年 4 月 1 日までに生まれた人で国籍は問わずに、保健師免許を有する者」と記載されています。

 

第一次試験は、教養、専門、小論文であり、第二次試験は口述試験の個別面接 2回です。

出願が早く 8 月中旬の締め切りで、9 月上旬に第一次試験となるので注意します。

 

また札幌市の場合は、年齢制限なしで社会人枠があり、「昭和 34 年 4 月 2 日から平成元年 4 月 1日までに生まれた方で、保健師、看護師または助産師としての職務経験を 5 年以上有する方」と記載されています。

第一次試験は、基礎試験、職務論文であり、第二次試験は面接試験(ロールプレイ含む)となります。

4 月始めには募集要項が出るので、公務員試験の有無を確認して、一般公務員試験が難しいよう
であれば、公務員対策のセミナーなどに参加しましょう。

 

検疫官

仕事の概要

国家公務員である厚生労働省の職員として、全国の港湾・空港の検疫所における検疫感染症等に対する検疫衛生業務を行います。検疫業務や健康相談、予防接種業務があり、採用後は全国転勤となります。

働き方の詳細

専門領域は特になく、感染管理経験者や保健師免許がかなり優遇されるので、早めにどちらかの経験を得ることが望ましいです。

具体的な働き方としては、研修を受けた後に、北海道から沖縄まで全国の国際空港や港に配属されます。飛行機における蚊の採取から動物検疫、空港内の検疫クリニックなど特殊な仕事が多いです。

勤務時間は空港や港がオープンしている時間に左右され、また数年ごとに転勤となります。給料は、国家公務員に準じます。看護師よりも手取りが微減となるが、ほとんどの場合にて勤務が体力的に楽になるので、福利厚生と合わせて満足している人も多いです。

 

キャリア形成

必要な条件としては、看護師免許を有する者で 3 年以上の臨床経験があり、感染管理の経験や保健師免許取得者が優先されます。普通自動車免許を取得している方が望ましいとも記載されています。

 

採用としては、主に書類審査と面接です。募集要項が大きく公表されることはなく、厚生労働省のホームページにてこっそりと出るので、自分で確認する必要があります。

 

産業保健師・産業看護師

仕事の概要

一般企業にて従業員の健康管理を目的として保健室にて勤務します。

労働衛生事業から健康管理、保険組合事業まで多岐に渡って業務を行います。

労働衛生基準法とガイドラインにて、大きな企業は従業員数に合わせて保健師を雇うことがほぼ義務付けられています。

働き方の詳細

専門領域は特にありませんが、保健師免許がかなり優先され、病院の検診部門で働くとキャリアにつながることが多いです。

 

具体的な働き方は、一般企業の社員に準じます。典型的な平日の日勤勤務となり、企業の保健室または健康管理部門でデスクワークを行いながら、健康指導や職場の安全管理を行います。

 

給料も、一般企業の基準に準じます。給料も労働環境も企業によって大きく異なり、かなり忙しい場所もあります。外資系は英語には厳しいですが、給料も待遇も良いです。

キャリア形成

必要な条件としては、看護師・保健師免許を有しており、看護師経験 2 年以上、保健師経験(特に産業保健)があるものを優先すると記載されています。

たとえば、ANA グループの保健師では羽田空港に勤務して、パイロットや CA、地上職員の健康管理を行い、検診のデータ管理から健康指導、企業内の外来介助まで行っています。さらに某外資系企業では、東京ミッドタウンにて外資系の多国籍人材に関する健康を行います。特にメンタルヘルスのマネジメントが多いです。

産業保健の採用は辞める人が少ないので、倍率が高く、募集が大きく出ることはありません。人材ネットワークによる採用が多く、こまめにホームページを確認することが必要です。

 

また、一般企業での採用となり、インターンシップがあったり、募集が 3 月に出て 6 月に採用内定をもらうこともあります。エントリーシートやインターネットによる登録などの一般の就職活動の手続きがあるので、一般の就職活動の本を読むことをオススメします。

 

ちなみに最近は国際線の拡大に伴い、看護師免許をもつ CA の採用が拡大しているので、興味のある人はホームページにおける採用情報や CA スクールに問い合わせることをオススメします。

 

添乗看護師

仕事の概要

団体旅行に付き添い、参加者の健康管理やケガ、病気に対する対応を行います。無料で旅行できるのが醍醐味であるが、緊急時に冷静に対処する必要があります。アルバイト単発の仕事もあります。

 

働き方の詳細

具体的な働き方としては、派遣会社を通した単発のアルバイトと、旅行会社で社員として担当する場合があります。修学旅行や高齢の団体旅行に同行して、食事アレルギーや内服薬、緊急時の対応を行います。

 

旅費はすべて旅行会社が持つので、何事もなければ一緒に旅行を楽しめます。国内旅行が主流ですが、海外旅行もあります。

 

給料としても、単発アルバイトは 1 日あたり 1 万円前後となり、団体の人数や行き先によって少し変動があります。旅行も無料で行くことができ、給料ももらえるので待遇は良いと言われています。

 

キャリア形成

必要な条件としては、看護師としての臨床経験 3 年以上を要求されることが多く、海外団体旅行では英語のスコアの提示を求められることもあります。

採用としては、HIS では看護師経験 3 年以上で頻回の旅行を楽しめる方で、事務所にて介護やケアが必要な方の旅行をコーディネートする仕事も兼務とすると記載されています。一般の採用と同じく、新年度の始めに募集が出ることが多いです。

 

※ 番外編(東京ディズニーリゾートにおけるナースキャスト)
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを有する東京ディズニーリゾートも年間を通して保健室で働く看護師をナースキャストとして募集しています。

病棟による臨床経験 3 年以上が求められており、ホテルを含むディズニーリゾートの救護所で働いて、基本的なケガから急変まで対応します。

土日を含む週 5 日勤務となります。経営会社のオリエンタルランドの事務所で働いている看護師も多く、障害者の対応から小児のケアまでディズニーリゾートのシステム管理に関わっています。

気になる人はホームページの情報を参考にしてください。

 

 

訪問看護師

仕事の概要

訪問看護ステーションの経営者となったり、スタッフとして働いたりして、利用者の自宅または地域における生活をサポートします。認定こども園や、一部の福祉施設も併設できます。

 

働き方の詳細

専門領域は特にありませんが、経営者になるのか、スタッフとして働くのかで大きくキャリアが変わってくるので、経営者になるなら戦略的にキャリアを組むことが必要となります。

 

具体的な働き方としては、スタッフとして働く場合は、病院の訪問看護部や独立した訪問看護ステーションに所属して、平日の日勤勤務として、1 日 6 回程度(各 1 時間程度)の訪問看護を行います。夜間・随時対応型では、夜間や休日の対応も行っています。

 

経営者として訪問看護ステーションを設立する場合は、2.5 人以上の看護人材を集めて、銀行から融資を受けて開業します。医療保険と介護保険の申請があり、やや時間を要します。

 

給料は病棟勤務に比べると安いですが、ゆりかごから墓場までケアできる楽しさがあり、地域の中でいきいきと生活している市⺠をサポートすることに、大きなやりがいを感じます。

 

キャリア形成

訪問看護師になるために必要な条件はなく、新卒から訪問看護師として働くこともできます。しかし、ほとんどの場合は 3 年程度の病棟経験を経た後に、訪問看護ステーションへと転職することが多いです。

経営者として開業を考えるのであれば、臨床経験後に尊敬できる訪問看護ステーションの経営者のもとで 2〜3 年働きながら、マネジメントを見習い、経営について学ぶ必要があります。

経営者として、多店舗の展開が可能となれば、大きな法人の代表として金銭的に成功している者もいます。

 

一般企業・大学教員・研究職

仕事の概要

一般企業や大学にて研究者として働き、思考と技術による進歩を探求する仕事です。

一般企業では商品化することがゴールとなり、大学では教育とのシナジーが期待されます。

 

働き方の詳細

専門領域は特にありませんが、大学院における研究や自分の病棟経験が軸なって採用されることが多いです。

一般企業では、大手の製薬会社や医療機器メーカーが看護師を含む多くの研究者を抱えています。

製薬会社では治験に関する業務が多く、医療機器メーカーでは機材の開発や使い方の指導を行います。一般企業における従業員であり、会社というシステムの中で結果を出して昇級・昇進して行くことが目標になります。外資系企業の方が若手でも活躍できる環境ですが、競争的であり休みも返上して研究を行うことが必要な場合もあります。

 

大学では、看護の場合は学生指導に多くの時間を割くことが多く、空いた時間をみつけながら研究を行うことが多いです。実習期間中は大変であるが、休みの取りやすさは働く大学や担当教授に左右されると言われています。

 

給料は、所属する組織により大きく左右されます。看護師と異なって、課⻑や部⻑、教授というポジションがあるので、地位によって段階的に給料があがっていきます。

 

キャリア形成

一般企業や大学における研究職に就くためには、大学院の修士課程を修了する必要があります。大学院における研究や業績を自分でまとめて企業や大学に提示することが多いです。

 

採用としては、一般企業の研究職は一般企業のリクルートと同じであり、自分が希望する企業のホームページを細めにチェックして、エントリーを行います。大学における採用に関しても、研究者用のホームページから空きポストを探して、書類を提出して応募する必要があります。

 

保健師・助産師・養護教諭

仕事の概要

看護職のキャリアップとして、保健師・助産師・養護教諭という免許を取得すると、その免許に応じた場所で働くことが可能です。病院外で働けることが大きな魅力です。

 

働き方の詳細

保健師は主に地域で働くことが多く、保健所や市町村保健センターで働いている人材が多いです。また産業保健師として企業で働けるのも魅力です。

助産師の職場は多岐にわたり、産婦人科病棟から保健所、さらには助産院も開業できます。正常な分娩介助のみならずに、性や家族を包括的に捉えたケアを行うことが期待されます。

養護教諭は保健室の先生であり、学校の保健室から特別支援学校の教員まで学校保健としての役割を担うことが期待されます。

給料は職場により変動することが予想されるますが、看護の基本給に月に 1 万円程度が上乗せされることが多いようです。給料よりも地域で働けることが魅力だと言われており、看護の多様性の象徴です。

 

キャリア形成

それぞれの学校に進学することが必要です。保健師は 1 年間で取得できる課程と大学院の修士過程の 2 年間課程があり、いずれも倍率が高いです。助産師も同じように 1 年間と 2 年間の課程があります。

養護教諭は保健師をもっているのであれば、教育学部の追加単位で、1 種免許を 1 年間で取得可能です。

保健師免許がない場合は、大学院にて 2 年間かけて保健師と同時に 2 種免許を取得する方法か、教育学部で 2 年間かけて 1 種免許を取得する方法があります。

入試も、大学編入や大学院入試と同じ科目であり、基本的に英語、専門分野、小論文、面接です。

また養護教諭の採用は教員採用試験であり、かなりの難関と言われています。しかし、今後 5 年は団塊の世代が退職することにより、採用が拡大すると言われています。

 

公衆衛生大学院(MPH)

仕事の概要

大学院にて病院外の医療・保健・福祉を体系的に学び、看護師という経験も生かして、国際機関や地域の保健機関で働くことができます。

 

働き方の詳細

国際機関では、国境なき医師団やユニセフ、赤十字の国際医療部門で働くことが多く、看護師スタッフというよりはプロジェクトマネージャーとして働くことが多いです。WHO などで上層部にいこうとすると博士が必要です。

地域としては、検疫や保健所で採用されることが多く、看護系技官として医療政策を専門とする人材になる場合も多いです。

MPH 修了後のキャリアは多岐にわたり、そのまま病院に戻り看護師として働く人から、院外の組織へ転職して活躍する人まで多様です。

 

キャリア形成

大学院にて公衆衛生を学び、2 年間(1 年間のプログラムもあり)で公衆衛生学修士(MPH)を取得します。アメリカでは医療者でない学生も多いです。MPH 修了後には、自治体の保健局や病院などで働くことができ、医療者はキャリアアップとして使うことが多いです。

専門領域としては、医療統計、疫学、環境保健、医療政策、行動変容学の 5 つの領域からなり、全領域の基礎単位を取得し、さらに専攻を決めて必要単位を取得する必要があります。

 

入試科目としては、小論文、面接、英語、専門試験が多いです。

日本でも MPH 大学院が急速に拡大しており、それぞれに特色があるので、いろいろと調べる必要があります。

 

経営大学院(MBA)

仕事の概要

大学院にて経営学を体系的に学び、看護師という経験を生かして、病院経営部門や医療系コンサルティングで働くことができます。

 

働き方の詳細

修了後のキャリアは多岐にわたり、一般企業やコンサルティング会社で MBA ホルダーとして働いたり、病院の経営部門や医療系コンサルティング会社で働いたりすることが多いです。

具体的な事例では、一般的な MBA に進学して、その後に医療系コンサルテーションで実績を作った後に、病院経営部門で働きながら経営を安定させて、また看護師としての視点を使いながら職場の労務改善を行なっている者もいます。

 

キャリア形成

専門領域の選択としては、経営大学院(MBA)もしくは医療福祉経営(h-MBA)に進学することが短期目標となります。一般的なビジネスを幅広く学ぶのか、医療福祉に特化して経営を学ぶのかの選択を行います。

入試科目は、主に社会人選抜を選ぶ者が多く、その場合は出願書類(志望動機、推薦状含む)と小論文、面接となります。一般選抜においては、さらに英語が必要になります。その他修士課程と同様に、大学院は事前に担当教授にあって、キャリアを相談することが望ましいです。

一般的なキャリアとしては、まずは看護師として働きつつ、将来的な進学を見通して病院経営に興味をもち、臨床経験 3〜5 年で進学する人が多いです。働きながら 2〜3 年で MBA を取得します。

 

メリットとしては、経営やビジネスを包括的に学べ、MBA ホルダーとして病院経営に参加できることです。

 

看護師⻑や看護部⻑として活躍するためには、日本看護協会が行なっている認定看護管理者のコースも修了することが推薦されます。また、起業家の育成といった教育も行われるため、様々なスキームを学びながら発展させる事が出来ます。

 

デメリットとしては、MBA を取得したからといって、劇的にキャリアが変わるわけではないことです。特に医療福祉部門では、病院経営にマネジメントの概念が少なく、MBA ホルダーをどのように起用してよいかをわからないので、自分でリーダーシップを発揮して、実績を作って管理上層部に食い込んでいく必要があります。

 

海外留学

仕事の概要

海外に留学して、大学院にて看護や公衆衛生の大学院を修了する場合や、海外にて看護師免許を取得して臨床現場で働きます。

 

働き方の詳細

アメリカが主な看護留学先でありましたが、アメリカ留学は予算とビザ的にかなり大変な状況です。

 

アメリカは州によって、かなり制度が異なり、ハワイやカルフォルニアなどの移⺠が多い州は、新規の看護師免許はほとんど規制されていると考えてよいようです。ニューヨークは英語ができることが前提ですが、比較的簡単に看護師免許を受験することが可能であり、日本人はかなり受験している印象があります。

ニュージーランドは外交的に比較的に看護師免許がとりやすく、職場も斡旋してくれます。オーストラリアも移⺠に寛容であったが、最近は規制を始めています。ちなみに、シンガポールやドバイでも英語の試験に受かれば、日本の看護師免許を現地の看護師免許に書きかえることが可能です。

また⻑期的には、韓国や台湾でも看護師免許が使えるようになると言われています。

 

大学院に関しては、日本人留学生が減少しており、年間 300 万円近い授業料と生活費をどのようにやりくりするかという金銭面の問題に尽きます。

2 年間で 1000 万円近い出費となり、政府主導の奨学金などを得ることができれば、半分以上をカバーすることができます。博士になると授業料が免除されることが多いです。

ただし、実習単位がある教育課程は、入学時にその州の看護師免許をもっていることを前提としている場合が多いです。

 

キャリア形成

ほとんどの場合が、臨床経験 3〜5 年を経験してお金をためつつ、海外留学します。留学準備には、1 年半程度かかることが多く、早めに英語の勉強を開始しつつ、書類を整えていく感じとなります。

※ 日本での進学のために必要な書類
1) 卒業証明書
2) 学校の成績表
3) 看護師免許のコピー
4) 履歴書
5) 推薦状(卒業校の先生や職場の上司)
6) 志望動機
7) 研究計画書(一部の大学院)
※ 海外進学時に必要な書類・スコア
1) TOEFL スコア
2) GRE スコア
3) 看護師免許の英語版(厚生労働省)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか、将来目指したい看護師の働き片はありましたか。専門性を高め自分をうまく売り込めることが出来れば看護師でも年収1000万を超えることは可能です。

しかし、ただ単に年収という面だけでなく、看護師としてどう世の中に貢献していけるかを考えることが大切です。

年収は結果としてついてくるもので、その人が世に貢献した報酬であるべきだと私は思います。

単に病棟で患者のお世話をするだけが看護師ではありません、看護をする者が看護師であり、病院など働く場所があっての看護師では無いのです。

 

看護師はまだまだ辛い肉体労働、人間関係も辛い、給料も安いというイメージが根付いています。

私は看護師って素晴らしい、看護師って楽しいと思って働ける人が1人でも増えていただけることを切に願っています。

 

この記事は看護師であり疫学者である岡田悠偉人先生のセミナー研修資料より引用させていただいています。岡田悠偉人先生は看護師がキャリアで悩むことの無いよう、看護師の価値を高めていけるよう、この資料を多くの人に共有して欲しいと無料で公開されています。

私は人々にこれを伝えるための担い手としてこの資料をブログに利用させていただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。

看護師キャリア開発セミナー:NEW NURSING